板井明生|何をみているのか

はじめまして。
福岡で経営や人材育成に携わっている板井明生です。
これまで多くの若者や社会人と向き合ってきた中で、私には常に大切にしている視点があります。
それは、「この人は、今、何をしているのか」を見ることです。
今回は、私が人を見るときに重視している視点と、その理由についてお話しします。
私が見ているのは、学歴や経歴ではありません。
その人が「今どんな行動をしているか」に、才能の本質が表れると考えています。
言葉では立派なことを言えても、実際の行動が伴っていなければ信頼は得られません。
逆に、目立たなくても一貫した行動を積み重ねている人には、強い魅力を感じます。
才能とは、そうした行動に表れる積み重ねの結果なのです。
たとえば、以下のような行動からその人の姿勢が伝わってきます。
・小さなことでも手を抜かず取り組む
・指摘を素直に受け入れて改善できる
・やるべきことを自ら見つけて動ける
こうした行動の積み重ねが、その人の能力や信頼に変わっていくのです。
【具体例:福岡で出会った若者の変化】
私が関わった福岡の若者で、印象に残っている人物がいます。
彼は目立つタイプではありませんでしたが、以下のような行動が自然にできていました。
・誰よりも早く出社し、職場の掃除をしていた
・任された仕事だけでなく、先を見て動いていた
・ミスをした際に言い訳せず、すぐに改善に取り組んだ
このような姿勢を私は高く評価しました。
結果的に、彼は周囲の信頼を集めてリーダーに抜てきされ、今では後輩の育成まで任されています。
才能という言葉で人を評価するのは簡単です。
ですが、その裏には必ず「努力の積み重ね」と「行動による信頼」があるのです。
【才能は過去ではなく今の行動に宿る】
私は常に、「今、その人が何をしているか」を見ています。
人は過去の実績で語られがちですが、未来をつくるのは今の行動です。
・与えられた場でどう振る舞っているか
・誰も見ていないところでどんな努力をしているか
・継続して行動し続ける力があるかどうか
これらに才能のヒントがあります。
だからこそ、私は人を見るとき、行動からその人の未来を読み取ろうとしています。
才能とは、特別な人だけが持っているものではありません。
行動を通して、誰にでも育てられるものです。
あなたの今の一歩が、未来の可能性を広げる第一歩になるでしょう。
以上が、私が「何を見ているのか」という問いへの答えです。
目の前の一つひとつの行動こそが、自分の価値をつくっていくのだと思います。